2025年9月27日、無原唱レコード所属アーティスト・松永依織さんの活動5周年を記念したワンマンライブ「松永依織 5th Anniversary Live “Diversity”」が横浜みなとみらいブロンテで開催された。この記事では、現地会場の模様をレポートする。
1年半ぶりの現地ライブで大盛り上がり!「松永依織 5th Anniversary Live “Diversity”」
1年半ぶりの現地ライブとなった今回は、9月17日にリリースした2ndアルバム「Parallel Vision」の新曲を中心に、これまでの代表曲を織り交ぜた全32曲のオリジナル楽曲のみで構成される初の昼夜2部制ステージ。開演前から多くのいおりす(ファンネーム)達が集まり、グッズを手に記念撮影を楽しむ姿や駅構内の告知ポスターを見て期待を語り合う声で溢れていた。第1部の現地チケットは完売となるほどの盛況ぶりだった。
依織コールの演出でファンと創る一体感、彼女が歩んだ5年間の軌跡を描くステージ
OPムービーと共に開演の幕が上がると、眩いライトの中から登場した松永依織さんの姿に、客席からは大きな歓声が沸き起こった。ペンライトを振りハンドクラップを送るファンたちと共に、5周年記念の幕開けを祝福した。

写真提供(ⒸRIOT MUSIC)
第1部では、新曲『Drive Me Smile』から始まり、ファーストオリジナル曲『カクテルライツ』や『We are Travelers』といった名曲、そして熱いロックパートからバラードパートまで、これまでの軌跡を感じさせるステージを展開した。成長した現在の歌声とパフォーマンスで披露される楽曲の数々は、シンガーとしての新たな輝きを放っていた。
ロックパートでは衣装チェンジが行われ、前哨戦ライブでも披露された赤と黒をメインとした新衣装に着替えた姿で現れた。この衣装は「Diversity」のビジュアルイメージと同じもので、ハート型のチョーカーがポイントのパンクスタイル。彼女のロックな世界観を体現したカッコ可愛い姿に、”いおりん、可愛い!!”と好評の声が上がった。さらに『Awaken Now』の熱いパフォーマンスとの組み合わせは、多くの方が夢中になるほど魅了した。

写真提供(ⒸRIOT MUSIC)
また、新アルバム収録曲の『Voyage of Us』から『Parallel Echoes』へと続く流れは、第1部のクライマックスとして相応しい感動的な瞬間だった。2月のバースデーライブ「TRAVELERS」から始まったアルバム制作と本公演実現の旅の着地点とも言える『Parallel Echoes』には、5年間に経験した悲しい別れや幸せな出会い、その全てが今の自分を形作ってくれたという想いが詰まっている。来場者それぞれの人生とも重なり合うこの曲に、会場は深い感動に包まれ、涙を拭うファンの姿も多く見られた。
夜の2部では、第1部にはなかった『我儘コンフリクト』『プリズムシェイク』も加わり、昼の部とは異なるセットリストと演出で新たな魅力を見せた。特に印象的だったのが、依織コールを取り入れた演出だ。第1部の『ぐうたらいふ』では、突然サイレンが鳴り逮捕されかける依織さんをいおりす達のコールで救う演出が展開され、第2部の『”超”インフルエンサ→☆』では、ネガティブになった彼女を励ますために会場内から”いおんりん! ”のコールが繰り返された。ステージとフロアが一体となって掛け合いを楽しむこの演出は、この日ならではの特別な体験となった。

写真提供(ⒸRIOT MUSIC)
さらに、もう一つのビジュアルイメージでもある白と青をメインとした華やかな新衣装もお披露目された。アルバムのキービジュアルを担当した尾崎ドミノ氏がデザインしたこの衣装は、パンクスタイルとは正反対のカラーモチーフで、バラードにぴったりな可愛らしさと美しさを兼ね備えたデザイン。『永遠の場所』を披露する際は、白く輝くペンライトの演出と相まって幻想的な世界観を創り出した。
デビュー衣装でサプライズ登場!初の作詞曲『さよならじゃなくて、また明日』で伝えた想い
そして、クライマックスへ。第2部のアンコールで登場した彼女が身にまとっていたのは、デビュー当時のビジュアルという最大のサプライズだった。5年の時を経て、『フルスロットル!!!!!!』をその姿で歌うと、客席からは懐かしさと驚きの声が同時に広がり、会場全体が興奮に包まれた。
MCでは、自身が飽き性でありながら"松永依織"として5年間活動を続けられたことに驚きを語り、何度も挫折しそうになって、大好きな歌が大嫌いになりそうなほど葛藤したと当時の心境を振り返った。それでも踏ん張れたのは、「皆さんの温かい言葉や応援があったから」と胸の内を明かした。
そして、「本当に私の人生、歌ってきてよかったなって思ったんだよね。こうやって大好きなまま歌を続けられてるのは本当に紛れもなく、君たちのおかげです。そしてね、小さい頃からの夢でもあった、歌の活動でこうやって生きて生けることができてるのも君たちのおかげです。君たち、そして私を支えてくれるスタッフさん、きっとね、この会場に沢山いらっしゃいます。本当に本当にありがとうございます。みんなの支えのおかげで5年間続けて、そしてこんなに素敵なライブをできるまで成長しました。本当にありがとう。」と涙を堪えながら感謝の言葉を伝えた。

写真提供(ⒸRIOT MUSIC)
両部のアンコールラストを飾ったのは、初めて作詞を手がけた『さよならじゃなくて、また明日』。自分を見つけてくれたみんなに「君の明日を生きる希望になれたら」という想いを込めた渾身の一曲。アコースティックギターが奏でる温かみのあるメロディーに、彼女の感謝と愛のこもった詩をのせ、客席一人ひとりの心に深く響いた。最後に”また明日”と約束を告げると、”ありがとう”の声と共に会場は鳴り止まない拍手に包まれて幕を閉じた。

写真提供(ⒸRIOT MUSIC)
5年間の軌跡と成長が凝縮された特別な記念ライブ。”また明日”という最後の言葉には、これまで支えてくれたみんなへの感謝の気持ちが込められ、共に築いてきた絆が改めて確認された。新たなスタートを切る松永依織さんと、それを見守るファンたちは、これからも困難も喜びも共に分かち合いながら歩み続けるだろう。
セットリスト
<第1部>
- Drive Me Smile
- 大衆性ロマン
- フルスロットル!!!!!!
- カクテルライツ
- 彼は誰時の走り方
- We are Travelers
- Crazy Rock Girl
- Blazing Out
- Crossed Identity
- Awaken Now
- ”超”インフルエンサ→☆
- ぐうたらいふ
- Voyage of Us
- Parallel Echoes
- 永遠の場所
- さよならじゃなくて、また明日
<第2部>
- Awaken Now
- 我儘コンフリクト
- 大衆性ロマン
- Drive Me Smile
- プリズムシェイク
- We are Travelers
- 永遠の場所
- Voyage of Us
- ぐうたらいふ
- ”超”インフルエンサ→☆
- Crossed Identity
- Blazing Out
- Crazy Rock Girl
- Parallel Echoes
- フルスロットル!!!!!!
- さよならじゃなくて、また明日
ギャラリー
【アーカイブ配信情報】
本公演のオンライン配信チケットは、10月11日23:59まで販売中です。当日参加できなかった方は、ぜひチェックしてみよう!(詳細:チケット販売ページはこちら)
取材・撮影:真貝
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無原唱レコード「松永依織」のワンマンライブ『松永依織 5th Anniversary Live “Diversity”』が9月27日に横浜で開催!
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