最近話題になっている「VTuber(ブイチューバー)」とは何者だ?と疑問に思ったことはありませんか。この記事では、これからVTuberとして活動を始める初心者の方に必要な知識(配信方法からアバター作成など)をまとめました。脱・初心者を目指すなら必読ですよ。
VTuber(ブイチューバー)とは何者?
まず初めに「VTuber(ブイチューバー)」とは、2D・3Dのキャラクターアバターを使った配信者のことです。主にYouTubeでの配信活動をしており、「バーチャルYouTuber」の略語としても使われています。また、近年では音楽ライブやアイドルなど新たなジャンルの活動も増え、別の呼び名(Vチューバーなど)で活動する方も現れました。
元祖バーチャルYouTuberはキズナアイさん
さて世界初の「バーチャルYouTuber(原点)」として登場したのは誰だろうか?
そう今では有名になっている『キズナアイ』さんです。彼女のデビュー作は、2016年12月1日に投稿した「【自己紹介】はじめまして!キズナアイですლ(´ڡ`ლ)」となる。デビュー1周年目には登録者数が100万人を迎え、テレビや歌手など様々な活動を行っていた。
その後、2022年2月に開催した『Kizuna AI The Last Live “hello,world 2022”』をもって活動を休止する。現在、スリーブ状態となっている彼女だが、今年で8回目の誕生日を迎えており、新規プロジェクトやメッセージ動画の公開で話題になりました。
※なお二次元キャラクターとしてYouTubeの配信をした方は過去にも多数いる為、本人は自称元祖と呼んでいます。
VTuberの歴史について
2016年に初のバーチャルYouTuberとしてキズナアイさんが誕生。自己紹介やゲーム実況などの動画を投稿し、国内外で人気を博し注目を集めました。翌年には「輝夜月さん、ミライアカリさん、バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさんさん、電脳少女シロさん」が活動を開始し、バーチャルYouTuber四天王として知られるようになりました。2018年には「ネット流行語100」でVTuber界に関連する単語が多数入賞し、「バーチャルYouTuber」がトップ20単語賞に初めて選ばれる。この流れに乗り、多くのバーチャルYouTuberたちが誕生することになりました。
その後、現在のような生配信を主体としたバーチャルライバーや多数のVTuberが所属するプロダクション(にじさんじ、ホロライブなど)がブレイクし、イベントやメディアの出演が急速に増加しました。ユーザーローカル社の調査によると、2022年11月時点で活動している国内のVチューバーは2万人を超えています。
※以下、順不同・敬称略
2018年 | |
[トップ20単語賞] ・キズナアイ ・月ノ美兎 ・電脳少女シロ ・にじさんじ ・ばあちゃる ・バーチャルYouTuber | ・輝夜月 ・.LIVE ・のらきゃっと ・バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん ・ミライアカリ |
2019年 | |
[トップ20単語賞] ・にじさんじ(年間大賞) ・.LIVE ・花京院ちえり ・夜桜たま ・バーチャルYouTuber | ・アイドル部 ・渋谷ハジメ ・電脳少女シロ ・アップランド ・もこ田めめめ ・椎名唯華 ・御伽原江良 ・ゲーム部プロジェクト |
2020年 | |
[トップ20単語賞] ・ホロライブ ・戌神ころね ・桐生ココ | ・白上フブキ ・にじさんじ ・兎田ぺこら ・宝鐘マリン ・星街すいせい ・文野環 ・湊あくあ ・大空スバル ・がうる・ぐら ・鈴原るる |
2021年 | |
ー | ・ゴールドシップ(ウマ娘) ・にじさんじ甲子園 2021 ・周央サンゴ 【ニコニコ賞】 |
2022年 | |
ー | ・壱百満天原サロメ |
2023年 | |
ー | ・にじさんじ |
2024年 | |
ー | ー |
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「ネット流行語100」2023年間大賞は『【推しの子】』に決定!
Vチューバーなど新しいバーチャルキャラクターの呼称
その他にも様々な分野で活動をしている「バーチャルキャラクター」達をこの機会に覚えておきましょう!
名称 | 意味 |
Vチューバー | VTuberと同じ意味で使われています。 |
Vライバー | YouTubeの動画配信ではなく、ライブ配信を中心に活動している方のこと。 |
バーチャルシンガー(VSinger) | 歌ってみたやオリジナル楽曲などの音楽活動を中心に活動している方のこと。 |
バーチャルアイドル(VRアイドル) | バーチャル世界でアイドル活動をしている方のこと。2次元を超えて、現実世界のファンと握手も可能です。 |
Vup | 中国でよく使われる呼称。Bilibiliのバーチャルうp主。 |
AIVTuber(AITuber) | 人間ではなく人工知能のバーチャルタレントのこと。 |
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VTuber活動の始め方(作り方・ライブ配信)
ここからはVTuberを始めるにあたって、必要な準備を5つに分けて教えます。
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1事前準備しよう(コンセプト決め~配信機材まで)
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2キャラクターアバターを作ろう!
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3アバターの動きをつけよう!
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4キャラクターに声をつけよう!
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5活動する場所を決めよう!
事前準備しよう(コンセプト決め~配信機材まで)
まず最初に、自身がなりたいVTuberのイメージや活動内容、コンセプトなどを書き出してみよう。例えば、次の項目を事前に決めておくと良いかもしれません。
- 主な活動内容(動画&ライブ配信、バーチャル空間での活動など)
- キャラクターアバター(2D・3Dモデル、自作もしくは外注)
- 活動に必要な機材・ソフトウェア(パソコン・スマホ、配信ソフト、トラッキング機材など)
- どのプラットフォームで活動するか
- 初期費用を計算 など
その他にも必要な項目があればリストアップしよう。また自身の予算と活動範囲を決めたうえで、必要な機材やソフトを用意していこう。
キャラクターアバターを作成しよう|2D・3D
事前準備が完了したら、いよいよ自身のアバターを作ってみよう。バーチャルキャラクターは「2Dモデル」もしくは「3DCGモデル」のどちらかとなります。立体的な3Dのキャラクター作成は、3DCGソフト(例:Blender)か3Dキャラクター制作ソフト(例:VRoid Studio)を使います。
2Dモデルの場合は、「キャラクターイラスト」と「Live2D」を使って作成することになります。イラストは自身で描くかプロの方に依頼をしてください。または「2次マ」でも2Dアセットを購入できます。なんか面倒くさそう…と思う方は、初心者でも簡単に始められる「スマホ・PC専用のVTuberアプリ」を活用してみてください。
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VTuberになれるアプリ20選!配信や作成も簡単で楽チン
モーションキャプチャで動きをつけよう
続いて、Vチューバーのキャラクターに動きをつけていきましょう。リアルタイムでアバターを動かすなら「モーションキャプチャー」などのトラッキングシステムが必要になります。または顔だけ動かす「フェイシャルキャプチャ」でもOKです。
初心者の方であれば、ひとまず「フェイシャルキャプチャ」から始めるのをオススメします。WEBカメラと専用ソフトのみで配信できるので、機材費用が安く済みます。
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顔から全身まで記録するモーションキャプチャのまとめ
※先ほど紹介した「スマホ・PC専用のVTuberアプリ」の中には、トラッキング機能が導入されているアプリもあります。その場合は、この項目を飛ばしてください。
Vの魂でもある声をあてよう
次のステップは、VTuberの魂でもある音声になります。地声で始めるならマイク機材だけで十分ですが、最近のVTuberは「ボイスチェンジャー」を使用して声を変換していることもあります。例えば、以下のケースでも活用できます。
中の人が男性
女性VTuberで配信したい!声も可愛いのがいい!!(バ美声)
中の人が女性
男性VTuberで配信したい!身バレを防ぎたい!!
こちらも専用機材が必要になりますが、無料版(0円)も多くあるので探してみてくださいね。
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女声も自由自在!ボイスチェンジャーのおすすめアプリ10選【無料版あり】
バーチャルでの活動場所を決めよう
そして最後は、ブイチューバーとして活動する場所です。最近はYouTube以外にも数多くのバーチャル配信プラットフォームや仮想空間が提供されています。配信を行う場合は、適切な「ストリーミング配信ソフト」を選んでください。またバーチャル空間の場合は、必要に応じてVR機器など準備してください。どこで活動を始めるかはアナタ次第です。
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ここまでのやり方で挫折した方へ
VTuberを始めるやり方は以上になりますが、難しくて挫折した方も多くいるかもしれません。
それでも配信したい方は、事務所のオーディションに申し込むのも個人的にありだと思います。配信機材やアバターなどは、企業側がサポートしてくれます。ステップアップしたい方も検討してみてはいかがだろうか。
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VTuberになるメリット・デメリット
VTuberとして活動する場合、主なメリット・デメリットをまとめると以下の通りです。
メリット
- アバターを使って活動するため、顔出しをする必要がない。
- 見た目や声も自由に表現できるため、自分だけの魅力的なVTuberになれます。
- VTuberの活動は配信だけでなく、バーチャルライブや創作活動など様々なコンテンツを世界中に提供できます。
デメリット
- 配信機材やアバター制作などの初期費用がかかります。また活動するために維持コストが発生する場合もあります。
その他の注意点
- ファンや視聴者との交流の際は、プライバシー情報を漏らさないよう注意が必要です。
- また最近では、誹謗中傷や炎上などのトラブルが多いです。巻き込まれないよう気を付けよう。
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活動中のVTuber情報まとめ(告知一覧)
最後に、現在活動しているVチューバー達を紹介していきます。先駆者とも知られる有名な人気VTuber達から、今後ヒットしそうな方までピックアップしました。これから始める方は、動画やチャンネルを参考にしてみるといいぞ!
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