一般社団法人 VRM コンソーシアムは、メタバース上での自己の分身「アバター」を審査・表彰する「アバターアワード 2022」の授賞式をニコニコ生放送にて開催し、各賞の受賞者を発表しました。
アバター部門のエントリー作品総数は184点にのぼり、そのうち11作品が授賞式のバーチャルランウェイにてパフォーマンスを行った。最終ノミネート作品は、メタバースコミュニケーションサービス「バーチャルキャスト」の特設展示会場で来年1月末まで展示されます。
アバターアワード2022について
アバターアワードは、独創的な進化を続けるアバター文化の振興とクリエイターの社会的認知度向上を目的として、一般より広く3Dアバター作品を募集し、優れた作品を表彰するアワードです。
第3回の開催を迎えた今年は、アバターを評価する「アバター部門」とアバター同士の交流をテーマとする「アバターライフ部門」の2部門で募集。前年に続き、第一線で活躍する豪華クリエイター陣(軍地彩弓氏、橋本裕之氏、吉崎観音氏、三木一馬氏)が審査員に名を連ねました。
「アバター部門」受賞結果
最優秀賞「amele」(投稿者:大幸太一 氏)
【審査員コメント】
・ポップさとキュートさ、東京 KAWAII を体現している。後ろのリュックのネコなど、ウィットに富んでいるところも素晴らしいです。(軍地)
・動き出すとすぐに、見どころと楽しさが溢れるキャラクターであることが伝わってきました。(吉崎)
・動きのない画像のみでの書類審査では、あまり評価していなかったのですが、ランウェイでの動きによって血が通ったような生き生きとした印象になりました。服装の揺れ動く流れもゴージャスで良かったです。(三木)
優秀賞「REIRO12th 魔態遍照」(投稿者:REIRO_MCno151 VBC CLI 氏)
【審査員コメント】
・物理的なデザインではあり得ない空中に浮かぶようなデザインはアバターのファッションならではだと思いました。髪型、ブーツに至るまで描き込まれた不思議な個性を感じます。(軍地)
「Lilith」(投稿者:Yencho 氏)
【審査員コメント】
・各所抑えた表現が、2D・3Dの境界を感じさせない効果を作り出していて目を奪われてしまいます。一歩進んだ表現を感じました。(吉崎)
・服の柄が本当に綺麗。色んな物がミックスされていてキャラクターのミステリアスさとマッチしてる気がします。(橋本)
「音無むおん Cyber Punk モード」(投稿者:バーチャルしろくま氏)
【審査員コメント】
・色使いがかっこいい!帽子まで動いているのが細かい。よく見ると靴底にまでラインが入っている!(橋本)
・まさに近未来なテクノロジーを彷彿とさせるコンセプチュアルなかっこいいアバターで、動きもまさにそのかっこよさが体現されていて良かったです。帽子の猫耳や、尻尾のアクセントも特徴的でいいと思いました。(三木)
最終ノミネート作品一覧
「栗絵マナ」(投稿者:佐久間蒼乃氏) / 「グラキエース」(投稿者:thyme 氏)/ 「UAJ-06」(投稿者:モォズ店長氏)/「VKILL 姫君の装い」(投稿者:HINAMIE 氏) / 「とうろう蘭子」(投稿者:フィヤン子氏) / 「猫森ハクア」(投稿者:伽羅メルク氏) / 「甘野氷」(投稿者:甘野氷氏、制作協力:Luy 氏)
「アバターライフ部門」受賞結果
「焚火を囲んでみんな野生に返るひと時」(投稿者:damakoko 氏)
アバター同士の交流やアバターならではの活動が伝わる最高のショットを評価する新設の「アバターライフ部門」。応募作品40点の中から選ばれた栄えある初代受賞は『焚火を囲んでみんな野生に返るひと時』(投稿者:damakoko 氏)です。
【審査員コメント】
沢山の人が集まって、たき火の前で踊ったり音楽を奏でたりする様に「あ、この日は きっととても楽しくて、特別な時間だったんだろうな」という、幸せいっぱいの瞬間が伝わってきました。(アバターアワード実行委員長:大前広樹氏)
アバターアワード2022特別功労賞
バーチャル美少女ねむ 氏
アバター文化の一般への認知度向上や文化推進に最も貢献した人に贈られる「アバターアワード 2022 特別功労賞」は、初代受賞の「キズナアイ」に続き、今回は「バーチャル美少女ねむ」を選出しました。
バーチャル美少女ねむは、バーチャルでなりたい自分になる【人類美少女計画】をテーマに活動している自称・世界最古の個人系VTuberです。2022年春には書籍『メタバース進化論』を出版。同書では、自分自身の体験や数多くのユーザーへのインタビュー、そして全世界のユーザー1,200名を分析した大規模調査「ソーシャル VR 国勢調査」を元にメタバースのリアルを明らかにしました。そのような、世界初の「仮想世界のルポルタージュ」を通して、アバター文化について広く詳しく紹介した功績を称え、表彰しました。
「アバターアワード2022」 開催概要
主催 | 一般社団法人 VRM コンソーシアム |
実行委員長 | 大前広樹 (一般社団法人 VRM コンソーシアム 理事 渉外委員会委員長 / ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社 日本代表ディレクター) |
応募期間 | 2022年10月24日(月)~11月20日(日) |
授賞式 | 2022年12月22日(木)20:00~ |
WEB | アバターアワード2022公式サイト |
※アバターアワード全応募作品は、Twitterハッシュタグ「#AvatarAward 2022」「#AvatarLife」から確認できます。
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