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VR演劇「僕はまだ死んでない」の配信延長が決定!原案・演出のウォーリー木下よりコメントも到着

VR演劇「僕はまだ死んでない」の配信延長が決定!原案・演出のウォーリー木下よりコメントも到着

2021年2月1日より公開されたVR演劇「僕はまだ死んでない」が、3月31日(水)まで配信を延長することが決定しました。

また昨日25日に実施された取材会にて、原案・演出のウォーリー木下さんからコメントをいただきました。

【期間延長】VR演劇「僕はまだ死んでない」配信概要

VR演劇「僕はまだ死んでない」本編場面ショット1

VR演劇「僕はまだ死んでない」本編場面ショット2

タイトル VR演劇「僕はまだ死んでない」
配信チケット販売 ~3 月 31 日(水)23:59 まで ※期間中何回でも購入可。
閲覧可能期間 ~4 月 7 日(日)23:59 まで
閲覧期限 7 日間
配信チケット価格 3,500 円(税込)

ウォーリー木下さんのコメント

この物語の出発点、着想は?

この企画はまず、VRで演劇を作ろう、というところから始まりました。

私自身も初めてのVRだったので色んな形のVRを体験しましたが、その中でも360度カメラのVR映像にとても惹かれました。その360度カメラを使って、円形舞台の反対、お客さんが真ん中にいて周りを役者が囲む「ドーナツ型」の舞台を作ろうと思いました。つまり、舞台上の真ん中にカメラを置くことで、真ん中にお客さんの視点がある、という形です。

そのお客さんの存在を役者も感じながら話が進んでいく、また、一方的でアクションは起こせないという制約などを考え、当時ちょうど「終末医療」について勉強していたことも重なり、この物語を作りました。

映像作品でもありますが、本作を“演劇”たらしめる要素とは?

昨年は、無観客配信やアーカイブの配信など、私自身も色んな演劇の配信を観ましたが、あくまでも舞台演劇を記録した映像であって、これまでいつも実際に客席で体験していた「生」の作品とはやはり違うなとも思いました。

どうやったら映像配信でもより演劇に近い臨場感を与えられるか……と考える中で、「お客さんが好きなところを観ることができる」「色々な人たちが一堂に集まって、個人個人の心の中でドラマを楽しむ」というのが演劇の魅力だと思いましたが、それに近いことを、360度カメラを体験した時に感じました。それがこの【VR演劇】の、もっとも演劇らしい部分のひとつかなと思います。

完成した作品を観ていかがでしたか?

「終末医療」という重たいテーマであり、ズシリとも来るのですが、広田(淳一)くんの脚本によって軽やかな人間ドラマに昇華されていて、良い意味で他人事のようにも感じられ、その距離感がVRにとても合っていたと思います。

終末医療というテーマについては、広田くんと何度もやり取りしながら作り上げました。日本では終末期の患者さんなどが、自分で死、すなわち生き方を選べない状況もある……という難しい現状があり、それに対して問題提起というか、自分が将来そうなった時にどうするんだろう、とも考えていますが。それを「当事者の話にしたい」という思いが広田くんと私の中にありました。

今後【VR演劇】でやってみたいことは?

たくさんあります。お客さんが能動的に動くことでアクションやドラマが変わっていったり、例えばVRグローブを使ったりなど、もっとインタラクティブ(双方向)なものが作れたら、より演劇として面白くなるなと思っています。

「VR演劇元年」が2020年に始まったと感じています。演劇の豊かな発展につながっていくと思いますし、いちアーティストとしてとても面白い表現だと感じています。これをどんどんブラッシュアップさせ、ここから新しいものが生まれていくのだと思います。ぜひ、怖がらずに試していただけたら嬉しいです。

 

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VRさんぽ編集部

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