一般社団法人VRMコンソーシアムは、同法人が提唱する3Dアバター向けファイル形式「VRM」のバージョン1.0を正式にリリースしました。VRMはメタバース時代の相互運用性を想定した、プラットフォーム非依存の日本発3Dアバター向けファイル形式です。
また9月23日に同バージョンの新機能を紹介する番組「VRM1.0を使ってみよう!新しくなったVRMのポイント解説」も配信します。
VRMとは
VRMとは、VR時代の3Dキャラクター・アバター使用を想定したプラットフォーム非依存のファイル形式です。従来の3Dモデルテクスチャやボーン情報に加え、一人称で操作する視線設定や環境により異なる座標系を統一することで、3Dアバターの配信やゲームなど様々なプラットフォームで使用する事が出来ます。
将来的には3Dモデルの権利保護機能を兼ね備え、アイテムやアバターの着せ替え販売を実現するなど3Dモデルが流通する際の標準フォーマットを目指していく。
バージョン1.0の新機能
VRMバージョン1.0は、現在広く使われている0.xの課題やエラーを修正し、必要と思われる機能を追加したバージョンになります。Unity用ライブラリ「UniVRM、バーチャルキャスト」や3Dデータ共有サービス「THE SEED ONLINE(一部制約あり)」、3Dキャラクター投稿&共有プラットフォーム「VRoid Hub」に対応しています。
新機能一覧
- Constraint機能が使えるようになりました。
- SpringBoneのコライダとしてカプセルコライダを使用可能になりました。
- 標準ライセンスが明確になりました(VRMパブリック・ライセンス文書 1.0策定)。
- あわせて、ライセンス条件フラグが細かくなりました。
- ローカル軸の保持が可能になりました(正規化強制条件の撤廃)。
- HDRに対応しました。
- 表情の標準定義が追加・整理されました。
「VRM1.0を使ってみよう!新しくなったVRMのポイント解説」番組情報
また9月23日にVRM1.0をわかりやすく解説するオンラインワークショップ形式の番組を実施します。配信はYoutubeにて行われます。
配信日時 | 2022年9月23日(金・祝)20:00 |
チャンネルURL | VRMコンソーシアム公式チャンネル |